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どんぐりのもと

子どもの成長の道筋のなかに、「おはなしを創って遊ぶ」という段階があります。

どんぐりで。ある日のふたり。

室内を広く使えるのがわかると、あちこちからアイテムを集めてきて、着飾ったり、相手の遊びに少しずつ加わったりしながら、だんだんと遊びの距離を縮めていきます。どうするのかなあと思って見ていると、「はい!おはなしをききます」と言って丸テーブルについたので、その場にいた職員同士で思わず顔を見合わせました。

それは、カレンダーワークごっこの始まりだったのですね。普段ワークを提供しているこちらからしてみると、なんとも心くすぐられる遊びです。ふたりの会話にしっかりとしたストーリーがあったわけではありませんが、イメージができているのか、“おはなし”が成り立って続いていきました。

どんぐりのもとになっている子どもと扉の保育は、絵本の読み聞かせに力を入れてきました。図書館で1ヶ月、100冊までの絵本や図鑑を借りて、子どもたちが新たに出会う図書は、年間でだいたい900冊近くになります。借り出しは毎月力仕事です。

子どもが自分で話を創りながら表現することのベースには、読み聞かせや語りかけの体験が積み重なっていると言われています。共感しながら子どもたちは力をつけてきて、そこに、『自分のはなしを聞いてもらう』というカレンダーワークの経験も加わったのでしょうね。自然体で汲み取ってもらえて、感謝。これからが益々楽しみです。        

*カレンダーワークとは、どんぐりで行っている療育の名称です。

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