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参考 ④自閉スペクトラム症における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義 

出展元は、北海道大学学術成果コレクションです。

☆印以下(リンクは貼っていません)

☆https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/80836

以下、本田秀夫先生の抜粋です。

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最近では本田(2018)が、ASD のある人の対人関係における過剰適応について述べている。子どもと成人の症例が 1 例ずつ紹介され、「定型発達の人たちと同様の社会的振る舞いをすること自体が、ASD の人たちにとっては過剰適応である可能性」とともに、「支援において(中略)適応行動をとらせることだけに注目しすぎると、対人関係の外見上の『改善』の裏で過剰適応が形成され、長期的に見るとむしろ二次障害のリスクを高める恐れすらあるかもしれない」ことを指摘している。
 以上を概観すると、子どもから成人、知的能力障害の有無など対象には幅があるものの、診察現場の精神科の目前に示された、不登校や就労挫折、精神症状の背景要因に、学校や職場などの社会的な場面における頑張りすぎが見て取られており、それらが過剰適応という現象で説明されていることがわかる。

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